『Perl』について

目次
1 Perlの紹介
1. 1 Perlの特徴
1. 2 Perlの活用
2 Perlの入手方法とライセンス
2.0.1 各OSへのサポート状況
2.0.2 Perlの入手方法
3 Perlの情報源
3.1 Perlのマニュアル


Perlの紹介》
Perlは、ラリー・ウォール氏により開発され、その後、数千人の有志の協力によりバージョンアップを繰り返してきたプログラミング言語です。Perlの応用範囲は広く、システムユーティリティやソフトウェアツールの作成、データベースへのアクセス、グラフィックやネットワーク処理、そしてウェブプログラミングなどに適しています。最初の章ですので、Perlの概要から、よく利用されるPerlに関連したサイトなどを紹介していきます。

Perlの特徴》
Perlはテキストを整形したり出力したりするのに最適化された言語です。ですから、テキスト操作にかけてはその右に出るものはない、というぐらいの機能が揃っています。元は論文製作に励んでいる学生や、大量のログを処理しなければ行けないシステム管理者に人気があり、そこから徐々にその裾野を広げていきました。 Perlの特徴をひとことで言い表すならば「実践的な言語」に尽きます。面倒な制限やコーディング作法の押し付けがないので、自由に書くことができます。反対に、ちょっと油断すると本人でさえ何を書いたのか判別できないコードができてしまうという面もあるので、その点では注意が必要です。

関連サイトのリンク集

【用語】
Perl
正式には「実用的なデータ取得レポート作成言語(Practical Extraction and Report Language)」が語源といわれているけど、「病的折衷主義のがらくた出力装置(Pathologically Eclectic Rubbish Lister)」という説もある。詳しい説明は本文にて。

Perlの活用》
Perl はテキスト関係の処理が得意ということもあり、ほんの数行でデータの保存や、キーワードの検索を実現させることができます。また、多くの人々に利用されていることから、インターネット上で公開されているフリーソフトや、困ったときに助けになるメーリングリスト、その他専用の電子掲示板(BBS)なども数多く用意されています。それら多くの利点に加え、UNIX系のオペレーティングシステムには最初からインストールされています。もちろん、ウインドウズやマッキントッシュにもインストールすることができるので、後からプラットフォームを変更してもPerlプログラムを動かすことができます。

フリーソフト
無料で利用できるソフトウェア。ボランティア的に個人や小さなグループが作っているものが多く、その多くはインターネットを使って公開されている。

メーリングリスト
電子メールを使って、特定のテーマについての情報を特定のユーザの間で交換するシステム。

電子掲示板(BBS)
コンピュータ上で、掲示板のように意見や情報の交換を行うためのサービス。

オペレーティングシステム
キーボード入力や画面出力といった入出力機能やディスクやメモリの管理など、多くのアプリケーションソフトから共通して利用される基本的な機能を提供し、コンピュータシステム全体を管理するソフトウェア。企業や家庭の一般ユーザが利用するOSとして最もポピュラーなのはマイクロソフトのウインドウズ。そのほか、アップルのマッキントッシュが有名。UNIX系OSLinuxFreeBSDなどは企業や学術機関でよく使われている。

Perlの語源』
 Perlは、正式にはThePracticalExtractionReportLanguage(実用的情報抽出レポート言語)の略ということになっていますが、Perlの作者であるラリー・ウォール氏によれば、PathologicallyExlecticRebbishLister(異常に折衷主義的ながらくた生成プログラム)ということらしいです。

Perlの入手方法とライセンス》
各OSへのサポート状況
PerlUNIXシステム上で開発されていたこともあり、UNIX文化と密接に関わっていますが、Linux系やウインドウズ・シリーズ、マッキントッシュなどの環境でも動作する、非常に移植性の高い言語です。
特にUNIX系、LinuxFreeBSDなどのOSには標準でPerlがインストールされています。ウインドウズやマッキントッシュの場合は、フリーで配布されているPerl開発キットがあります。

Perlの入手方法》
入手方法としては、インターネットからのダウンロードが一般的です。Perlは選択可能な2つのライセンスに従って配布されていて、『GNU プロジェクト』から配布されているPerlは無料で、全ソースコードが入手可能です。
もうひとつの選択肢は、『Artistic License』による配布で、こちらのライセンス条件はGNUよりもさらにオープンなものになっています。 実際のダウンロード場所や、インストール方法などはPerlのインストール(UNIX版)、ActivePerlインストール(WINDOWS版)を参照してください。

【用語】
GNU
FSF(Free Software Foundation) が進めている、フリーな総合ソフトウェアシステムの名称。
特に活動やプロダクトのことを指す場合は、それぞれGNUプロジェクトと呼ばれています。

GPL
(GNU General Public License)
FSF(Free Software Foundation)により提唱されたフリーソフトウエア用のライセンスの一つ。ソフトウエアの自由な改変や再配布を許可しています。

Artistic License
GPL と同じように OSI に認定されたライセンス。GPLよりも配布の義務などが緩和されています。

Perlの情報源〉
Perl」という単語をGoogleで検索すると、ものすごい量のページがマッチします。そこから必要としている情報を探すのは至難の業になりますから、通常は「Perl 正規表現」のように、いくつかのキーワードを組み合わせる必要があります。それだけPerlに関する情報は膨大なものですが、実際はそれ以上の知識が必要となることがあります。たとえば、UNIXシステムに直結するようなプログラムを書く際は、UNIXに関する知識、データベースを活用するプログラムを書く際は、MySQLOracleなどのデータベース管理システムやSQLの知識が必要になります。 必要な情報を最小限の能力で引き出すには、ブックマークを活用できるようにしたほうがよいでしょう。最初に用意するブックマークフォルダは『プログラム関連』、その中に「Perl」、「CGI」、「データベース」、「UNIX」などのブックマークフォルダが必要になってくるかもしれません。もちろん、どのようにブックマークフォルダを用意するかは個人の好みによりますが、なるべく階層が深くならないように注意し、あまり細かくジャンルわけしないほうがよいでしょう。Perlの情報だけでものすごい数になると思いますから。

Perlのマニュアル〉
PerlのマニュアルはPerl開発キットに含まれているので、Perlがインストールされている環境でしたら、manコマンドを使って利用することができます。トップレベルのマニュアルページはperlという名前なので、シェル上で下記のように入力することによって表示させることができます。

Perlマニュアルページの呼び出し方〉
トップレベルのページを表示させる
> man perl

正規表現のページを表示させる
> man perlre manコマンドが使えないような場合でも、 perldocコマンドを使って表示させることができるかもしれません。 標準で付属しているPerlのマニュアルは英語です。日本語のマニュアルはいくつかのウェブサイトに掲載されているので、参考にしてください。